メタボ検診では、腹囲、血圧、血糖値、コレステロール値の4項目を検査しますが、
これらの数値があらかじめ定められた基準値を超えた場合、医師や保険士、あるいは管理栄養士と20分間の面談を行い、改善の為の指導を受けます。
その指導とは、主に原因の簡単な究明と、生活改善の方法についての情報提示及び提案をしてもらえます。
理由としては、やはり自己判断では改善の可能性が低いという実績に基づいているからです。
特に、肥満体質の方は中々自力で生活習慣を変えるというのは困難を極め、みすみす病気になるのを見過ごしてしまう事態になっているのが実状なのです。
これを防ぐという意味でも、指導は適切な処置です。
腹囲及びBMIが基準値を超え、かつ中性脂肪または善玉コレステロール値、血圧、血糖値がいずれも基準値を超えた人に対しては、短期間の指導では改善が難しいので、三ヶ月以上の長期にわたる指導が行われます。
これは、指導を受ける側もそうですが、指導する側にも相当な労力と根気を要します。
メタボ検診自体も無料としているところが多い上に、問題があった場合にそれを改善するとなれば、普通の医療費と同様に相応のお金が必要です。
メタボ検診によって問題が見つかったからお金が必要になった、という考えは間違いです。
メタボ検診によって本来ならばかなりの金額を治療費に当てなければならないところを小額で済んだ、と考えれば、出費するにしても損した気分にならずに済むのではないでしょうか?。
医療界からみたメタボ
メタボ検診の義務化は、医療界に大きな影響をもたらしています。
検診を行う上で必要となる施設の数が足りない事で、義務化が決定して以降各所に検診の為の施設を新たに設定する事になったからです。
メタボ検診は、単に検診を行うだけでなく、検査した項目が基準値を超えている場合は保健指導を行う、あるいは受ける義務があります。
今のところ、概算ながら検診を義務付けられている5600万人の内、の約25%、1400万人くらいの人達がその指導を受ける事になるだろうという予測が立てられています。
彼らを全て指導するには、現存の施設だけでは足りません。
日本には現在様々な医療施設があり、その中から新たな検診施設を選ぶ作業は大変です。
申請を出している機関はかなりの数に上るようですが、中には実績に乏しく、メタボ検診の為の施設としては不適当とされるような医療施設もあり、その選定にはかなり時間がかかるでしょう。
メタボ検診をよりよい環境で行う為、医療界は尽力する必要を迫られます。
非常に大きな額のお金を動かすという事なのです。
検診の為の経費はもちろん、指導を行っていく上でも相当な金額が動きます。
医療界全体にとって、大きなチャンスと言えると同時に、大きなリスクもあります。
問題が発生した場合は、これまで以上に大きく取り立たされる事は間違いないからです。
医療問題、医療不信が叫ばれる昨今において、このメタボ検診がどう医療界を動かすのか、注目されています。